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私たちが入社した理由

Talk Session

座談会

エンデバー・ユナイテッドで活躍するメンバーによる、座談会の様子をお届けいたします。
エンデバー・ユナイテッドで活躍する
メンバーによる、座談会の様子を
お届けいたします。
Profile
片山 大輔
シニアヴァイスプレジデント

証券会社にてリテール営業に従事した後、コンサルティング会社にてM&A戦略立案やビジネスDD、PMIなどのM&A関連の支援業務に従事。2018年入社。

高橋 深
シニアヴァイスプレジデント

監査法人にて会計監査および会計コンサルティング業務に従事した後、FASにて事業再生・再編支援業務に従事。2020年入社。

加嶋 諒
ヴァイスプレジデント

監査法人にて会計監査およびアドバイザリー業務に従事した後、証券会社にてTMTセクターの企業へのM&Aアドバイザリー業務に従事。2021年入社。

中原 慎一郎
(モデレーター)
マネージングディレクター

投資チーム採用担当
監査法人にて会計監査(IPO支援含む)に従事した後、FASにて財務DD、バリュエーション、事業再生、企業再編などのアドバイザリー業務に従事。2016年入社。

過去のキャリアセミナーにおける
座談会の様子(抜粋)

過去のキャリアセミナーにおける座談会の様子(抜粋)

Talk Session

―― PEファンドで働く面白さ・やりがいは何ですか?

片山

業界未経験の方であっても入社後すぐに責任ある仕事を任せてもらえる、というところですかね。実際に私も入社初日から投資先の取締役会に参加しました。たとえ経験が浅くても、こんな企業に投資したい、こんなバリューアップ施策を試してみたいといった提案ができますし、むしろそういう発信を求められる風土があります。Day 1から活躍できるということは、面白さの1つでしょうね。
また、PEファンドの仕事はよく総合格闘技に例えられますが、財務や税務から事業戦略まで、実にさまざまなスキルが必要となります。私は新卒で証券会社に入社しリテール営業を経験していて、その当時の経験はPEファンドでは役に立たないだろうと思っていましたが、実際に入ってみるといろいろなところで役に立つシーンがありました。どんな経験も無駄にならずに役立つ時があるというのは、総合格闘技であるPEファンドの仕事の面白さだなと思っています。

中原

確かに、業務の幅も広く自由度も大きいので、人によってアプローチの仕方はさまざまで、過去の経験がいろいろなシーンで活かせますよね。証券会社のリテール営業時代に培った片山さんの営業力が事業承継案件でオーナーとのコミュニケーションで活きているように、入社前に携わっていた仕事だけではなく、1社目の経験が活きている人もたくさんいます。ご自身がこれまで経験したことを幅広く活かしながら、「こうやってみたい」と考え発信できる方は、活躍できると思います。

加嶋

投資先のExit時の売却益が自分の報酬に反映される、というのがPEファンドの特徴です。いわば日々の積み重ねの結果が報酬という形で反映されるわけですから、今やっていることが投資先のバリューアップに反映できているのか、常に緊張感を持って仕事ができますし、それがやりがいにもつながっているという実感もあります。
ただ、それは単にたくさん報酬がもらえて嬉しいというよりは、やはり自分が担当している会社の企業価値が向上した結果が報酬に反映されるという、そういったオーナーシップと報酬が結びついていることこそが、やりがいなんだと思います。

―― エンデバー・ユナイテッドに入社して、意外だと感じたことはありますか?

高橋

社員同士のコミュニケーションが豊富だったのは意外でした。最初はもうちょっと殺伐とした雰囲気なのかと思っていましたが、仕事帰りに皆で飲みに行くことも多いですし、普段から周りと家庭や子育てなどプライベートの話をすることも多いですね。また、仕事で何か困ったことが起きた場合も、以前はどうだったといった解決策を伝え合うことも多く、情報を共有し教え合う文化が根付いていると思います。

片山

私は出張が多い方なのですが、出張先で夜はチームで飲みに行くことが多いですね。温泉好きなので、良いお湯が出る宿の情報も共有しています(笑)。お客さんに来てくれと言われて行く出張ではなく、自分の裁量の中で必要と判断して行く出張なので、スケジュールも含めて調整しやすいのは良いところですよね。
また、投資件数が多いことは入社前から認識していましたが、入社して予想以上に多いなとも感じました。私の場合でいえば、入社して5年で6件の投資と2件のExitを経験しています。これは他のファンドと比べても予想以上に多いですよね。PEファンドで力を付けていくためには、やはりどれだけの数を経験したかに尽きると思っていますが、数を経験したことでファンドマネージャーとしての総合力はかなり上がったと思っています。ファンドによって投資件数は変わってくるので、ファンドへの転職の際には投資件数にも注目した方が良いと思います。

―― 大変だったことは何ですか? それをどう乗り越えたのでしょうか?

高橋

やはりコロナ禍が一番大変でしたね。私が担当する投資先も、かなりの打撃を受けました。主要販路であった商業施設が、緊急事態宣言により一斉休業を行ったため、販路の大部分を失い、厳しい局面が続きました。そのような状況でも固定費は毎月かかりますので、資金繰りが回るのかと眠れない日々でした。そこで得た教訓としては、取り得る手は先んじて全て打つ、ということですね。「コロナが収束すれば業績は回復する」といった楽観視はせずに、最悪の事態を想定して対策を講じていきました。結果としてコロナを乗り越え、業績も無事に回復してきたので、先手先手で動いたことが奏功したと思っています。

中原

そうですね、この仕事の大変なところの定番は、投資先に大変な事態が起こった時ですよね。むしろ私たちの仕事は、日々、次から次へと発生する課題に対処し続けるプロセスそのものとも言えます。いろんなことが起こって大変だけど、どこかでそれを楽しめる人には向いている仕事なんじゃないかなと思っています。

片山

私はファンド業界未経験で、特に財務や会計は前職での実務経験もなかったため、入社当初はそのキャッチアップが大変でした。周りから見たら「そこから?!」というレベルだったとは思うんですが、悔しかったので財務や会計の講座のDVDを買ってきて休日に見るなどして勉強していくうちに、次第に理解できるようになり、そこから徐々に仕事がうまく回るようになっていきました。
ファンドの仕事は多方面の知識が求められますが、入社時点でそれら全てを身につけていないから無理だと思う必要はまったくないと思います。もちろん前職での経験など何か1つは強みが必要だとは思いますが、強みを起点にしつつ、経験のない領域はキャッチアップしていく気概が大事なのかなと思います。

中原

自分ならではの強みを持ちながらも、自分の弱点を認識してそれをなんとか克服していくという姿勢は、本当に大事ですよね。一方で、知識やスキル面だけではなく、投資先の経営者の方とどのように信頼関係を築くか、という点も非常に重要だと思っています。私たちの考えと経営者の考えは必ずしも一致するシーンばかりではないので、どうやって納得してもらうのか、おそらく皆さん自分なりに工夫しながらやっていると思います。でも結局は、地道にコミュニケーションを重ねることしかないのかな、と思っています。
また、アドバイザリー業務だと関わっている1つの案件に短期間で全集中という働き方が多いですが、ファンドの場合は、Exitまでのある程度のスパンの中で、繰り返し起こるさまざまな課題を解決しながらバリューアップを目指していきます。いろんなアプローチがある中で、それぞれが自分なりのやり方を工夫しながら、投資先との信頼関係を構築していく。そこが一番難しいところでもあり、やりがいだと思います。

―― 今後はどういったことにチャレンジしてみたいと思いますか?

加嶋

私は「業界の幅」の拡充ですね。エンデバーは比較的成熟した産業への投資が多いですが、例えばITなどの成長産業への投資をもっと広げていきたいです。それと、個人的に馴染みのある好きな業界への投資もやってみたいですね。私は筋トレ好きなので、フィットネス業界とか。知見もありますし、利用者目線での考えが役立つ局面もあるかと思います。
もちろん採算面で成立することが前提ではありますが、投資アングルの設定は担当者に任されています。例えば、M&A仲介会社さんや証券会社さんと一緒に投資先を探すソーシング活動などを行っていますが、チームでテーマを決めた上でリストアップした企業へのアプローチもしているので、自分の興味関心のある業界の企業に投資できると楽しいだろうなと思いますね。

高橋

具体的な話になりますが、直近で、理容・美容業をチェーン展開する企業への投資を行っており、今後ロールアップを通じて、理容・美容業界の再編にまで踏み込んでいきたいと考えています。当業界全体としてはそれなりに大きな市場で安定していますが、そのほとんどが個人事業主や小規模事業者で占められている状況です。その中でロールアップを積極的に行い、独自性を持った有力チェーンの創出・成長を図っていくことで、業界全体の勢力図を変えていけるのではと期待しています。

中原

ロールアップは単に投資先の規模を大きくするだけではなく、投資先間のシナジーの創出を通じたインパクトを生み出すことができるため、バリューアップの手法としてエンデバーでは積極的に行っていますし、取り組んでいるファンドも多いですね。

―― ワークライフバランスについては、どのように感じていますか?

片山

やはり皆さん想像されているとおり、忙しいとは思います。例えばDD期間などディールが動いている時はかなり忙しいですし、私は今5社担当しているので、必ずどこかで何かが発生していて、忙しいです。
ただ前職のようなクライアントワークではないので、急な依頼で明日までに対応しなければならない、といったことはほとんどありません。毎晩遅くまで残業することもないですし、徹夜や休日が潰れるといったこともまずありません。裁量権もあって自由度も高いので、うまく夕方で仕事を切り上げて子供を保育園に迎えに行く、なんてことも普通にできていますね。

中原

皆さんのスケジュール表を見ると、「ワンオペ」と記載されている人がいたりして、「この人は今日育児の日だから早く帰るんだな〜」と思うこともよくあります(笑)。自分で仕事の進め方を調整すれば家庭で過ごす時間も作りやすいですし、周りも家庭の事情に関して理解のあるメンバーばかりですよね。

加嶋

そう思います。アドバイザリーの仕事をしていた頃のような突発的な業務が入ることがほとんどないので、裁量を持ってスケジュールを組むことができ、仕事は進めやすいです。
エンデバーは投資件数が国内のファンド業界で最大級と言っているだけあって、仕事量が多いことは事実だと思います。ただ自分でスケジュールを管理できますし、メンバー同士助け合う文化があるので、プライベートや家庭との両立に影響が出るような働き方になることはないですね。

高橋

ファンドメンバーの人数も業界の中では比較的多い方です。そういう意味では、プロジェクトへのアサインをチーム間や個人間で調整しやすいという側面があって、例えば子育てで大変なところを他の人がカバーするといったような、フォロー体制はできあがっていると思います。一人きりですべてを抱え込んで自分が倒れたらこの案件は終わり、みたいな状況では決してないですね。助け合える環境だと思うので、育児との両立を考える女性の方にも安心できる職場かなと思います。

―― PEファンド業界にチャレンジする方にメッセージをお願いします。

加嶋

PEファンド業界に入って、求められる知識やスキルは予想以上に幅広いなと思いました。私は前職の経験上、会計やM&Aについての知識はあって、もちろんそれが自分の強みの1つでもあると思うのですが、それ以外のことはほとんど経験がありませんでした。それでも、実践を通じて学べる機会が豊富にあるため、なんとかやれるようになってきたなと思います。最初から必要なスキルをすべて備えている人はいないと思いますので、ぜひ恐れずにチャレンジしてほしいですね。

高橋

その通りだと思います。とりあえず飛び込んでみる、という覚悟が大事かなと。私が入社した頃のことを思い返してみても、戦略や事業周りは非常に弱かったです。その状態から、投資先の経営者の方と話し、わからない部分は自分で調べたり、人に相談したり教えてもらうなりして、なんとかここまで来たという感じです。ですから、「まずは飛び込んで、その後でキャッチアップしてやる」という気持ちが大事だと思います。

片山

私たちのようなSmall-Mid案件をメインとしているファンドは特に、プロジェクトは少人数なので、投資案件がどうなっていくかは担当者次第だと感じています。さまざまなスキルがいろんな場面で役立つような仕事だからこそ、異なるバックグラウンドを持つ人たちがたくさん集まれば良いなと思っています。多彩なバックグラウンドの人が集まれば、投資先の幅も広がると思っているので、いろんな方に挑戦していただきたいですね。