日本におけるPE業界は1997年頃に立ち上がり、エンデバー・ユナイテッドの前身であるフェニックス・キャピタルは2002年に創業しました。
エンデバー・ユナイテッドは、日本のPEファンド業界の最古参の一角として、PEファンド業界をリードして参りました。
前身のフェニックス・キャピタルは、当時大きな社会的課題となっていた事業再生の解決を強く意識した「再生ファンド」として創業しました。その後、日本各地のオーナー企業の次世代承継(事業承継案件)や大企業の事業ポートフォリオ改革(カーブアウト案件)といった新たな経営課題へのソリューションがPEファンドに期待されるようになりました。
こうした事業環境変化を踏まえて、フェニックス・キャピタルからエンデバー・ユナイテッドにブランドチェンジを実施。現在はフルラインの投資を行うバイアウト主体のファンドとして、再生含む幅広いテーマを対象にしています。
エンデバー・ユナイテッドは、ソーシング段階で特定のインダストリーに特化することは行っておらず、結果、多岐にわたる業界への豊富な投資実績を残してきました。
その背景には、未経験の業界であっても、短期間でキャッチアップするだけの対応力や適時に適切なナレッジにアクセスして活用できるネットワークの存在があります。
また、製造業や建設・不動産業における卓越した実績については、黎明期から積み上げた投資実績が新規案件のご相談を呼び込み、さらにそれが実績として積みあがる、といった好循環が背景のひとつとしてありました。
投資対象は「小〜中規模」が中心であり、「大規模」に比べると相対的に母集団(投資機会)の多いレイヤーに取り組んできました。
確かにひとつひとつの案件には、新聞記事を大きく賑わせたり、ワンショットで日本経済にインパクトを与えたりするような派手さはないのかもしれませんが、企業毎の課題に即して日々手触り感のある丁寧なバリューアップ活動を行うことを大切にしています。
これまでの投資実績は80社近く(2023年12月現在)と、国内ファンド業界の中で最大級を誇ります。
エンデバー・ユナイテッドは、幅広いソーシングルートを有しており、常時様々なルートから多くの案件が持ち込まれています。これまでの投資実績が次案件の呼び水となっていることが多いですが、我々投資チームも期待に応えるべく丁寧な投資検討を心がけています。
投資先企業の存続に関わる危機を数多乗り越えてきた再生ファンドとしての経験から、困難の克服にこそ価値を見出す不屈のカルチャーが醸成されており、投資機会の発掘や直面した逆境への対応力におけるエンデバー・ユナイテッドの競争力の源泉となっています。
また、社会的に好況時にも不況時にも案件を組成できるファンドとしての懐の広さは、収益源の多様化という点でもアドバンテージとなっています。
業歴と実績を背景とした、業界・投資実務に関する社内知見の蓄積(社内アセット)もさることながら、過去の投資先との良好な関係性や投資の様々な局面で専門的支援をいただく協力会社群など、我々をサポートいただけるネットワークの存在(社外アセット)についても、エンデバー・ユナイテッドが他の追随を許さない点と考えています。
投資チームはこういった強力なアセットを活用しながら日々投資活動を展開しているといえます。